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ブラック / XXS /

ブラック / XS /

ブラック / S /

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ブラック / L /

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アッシュブルー / XS /

アッシュブルー / S /

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アッシュグリーン / XXS /

アッシュグリーン / XS /

アッシュグリーン / S /

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アッシュグリーン / L /

アッシュグリーン / XL /






























ナチュラルメイドのアクティブウェアがアップデート! YAMAPオリジナル「プラックスウール200ロングスリーブT」
昨年YAMAPが作ったオリジナルのベースレイヤー「プラックスウール200ロングスリーブT」が、この秋アップデートして再登場することになりました。従来のベースレイヤーとはまったく違う、植物由来の新素材を使ったアイテムに、発売直後から多くのユーザーのみなさんが興味を持ち、その誕生のストーリーに共感し、購入してくださいました。今回のアップデートは、さらなる進化を目標に継続されていた素材開発の成果と、実際に山で使ってくれた方々の生の声を形にしたものです。
環境負荷の少ない自然由来の素材「ポリ乳酸」をおさらい
まずは、「プラックスウール」について、少し振り返っておきましょう。最大の特徴は、素材の原料である「ポリ乳酸」の特性です。
従来、アクティブシーンで使うベースレイヤーの素材は、「化学繊維」、「ウール」、そして、その2つを組み合わせた「ハイブリッド」の3種類に限られていました。YAMAPが採用したのは、これに新たに加わるもう一つの素材、自然由来の生分解性プラスチック「ポリ乳酸」です。
ナイロンやポリエステルなど、石油由来のプラスチックを原料とする化学繊維は、アウトドアで必要な吸湿速乾性や撥水性、耐久性などの機能を得るために欠かせない素材ですが、製造時の水の大量消費や、染料や撥水剤などの化学薬品の使用、マイクロファイバーの流出や廃棄時のCO2の発生など、環境に与える負荷が大きいことが、ずいぶん前から問題視されていました。
一方「ポリ乳酸」は、サトウキビなどの植物を原料とした自然由来のプラスチックなので、従来のプラスチックのように地球上に永遠に残ることがなく、長い年月をかけて分解されて自然に戻ります。環境負荷の少ない夢のプラスチックとして、かなり昔に開発はされていましたが、アウトドアシーンのアパレルで合成繊維と同等に使える性能を確保するのが難しく、製品化までに10年以上の年月を費やしました。ようやく製品化できたのが、「ポリ乳酸」を原料とする「PlaX(プラックス)」繊維です。
「Plax™️(プラックス)」素材のメリットとデメリット
Plax™️の特徴は、環境に優しいことだけではありません。ポリ乳酸は水を吸わない疎水性であるため、汗などの濡れをすばやく乾かす効果があること、触れた肌を清潔に保ち、生乾きのニオイの原因菌の繁殖を抑える抗菌・防臭効果を備えること、人の肌と同じ弱酸性なので、敏感な肌にもやさしく刺激や静電気も起こりにくいこと、どれをとっても、Plax™️がアクティブシーンのベースレイヤーに最適な素材であることがわかります。
ただ、単独でアクティブウェアの素材として使うには、摩擦や熱、湿気に弱いという弱点が克服しきれていませんでした。これを補うために考えられたのが、「Plax™️」と「キュプラ」、「ウール」という3つの天然素材を組み合わせる方法です。
キュプラは、綿花の種子の表面の産毛を原料とするコットン由来の再生繊維で、肌触りがよく、吸水・吸湿性、放湿性に優れる素材。ポリ乳酸との相性がよく、混紡することでPlax™️の強度を補うことができます。
ウールは、すでにベースレイヤーの素材として実績がりますが、Plax™️と組み合わせることで、互いのメリットをより高める、理想的な組み合わせであることもわかりました。
こうして、天然由来の素材だけを使用した、アクティブウェアのためのニット素材「プラックスウール」が完成したのです。
ユーザーの声を反映した素材の進化と製品のブラッシュアップ
長年の素材開発を経て、昨年製品として世に出た「プラックスウール200ロングスリーブT」ですが、購入者に向けたアンケートを行なった結果、「生地が厚すぎる」、「ほかの製品と比べると重い」、「畳んだ時にかさばる」などの意見が寄せられました。昨年の販売開始時にも、一般的な製品に比べてやや厚く、重い仕上がりになることはアナウンスされていましたが、やはり実際に使って、厚さや重さが気になるという人が、少なからずいたのが事実です。
これは、「プラックスウール」が、表はウール、肌面はPlax™️とキュプラのミックス糸を使った、二重織り構造のニットであることに原因があります。当時は、ウールとPlax™️を1本の糸にすることが技術的に難しく、同じく天然素材でPlax™️との相性がいいキュプラを利用して、このような二重構造で生地にする方法が最適な選択肢でした。
そして、1年の開発期間のなかで新たな方法が見つかり、厚さと重さの問題を解決した製品へと、アップデートすることができました。
解決の糸口は、短い繊維からなるウールと、溶かした原料を長く引き伸ばして作るPlax™️繊維を、Plax™️が表に出ない理想的な状態で、1本の糸にする技術が開発されたことです。これにより、素材の段階でウールとPlaXをミックスできるようになり、1枚の生地で必要な要素をすべて備える「プラックスウール」に到達することができました。
Plax™️の強度を補う目的で使われていたキュプラを使う必要がなくなったため、生地の組成は、ウールとポリ乳酸の2素材のみのシンプルな構成です。
その結果、重量は以前のMサイズ280gから223gに減少。キュプラが減った分滑らかさが失われると思いきや、生地の編み方が変わったことで、以前よりもソフトな肌あたりになりました。素材の伸びもよくなって、着心地や動きやすさもアップ。さらに、速乾性も向上し、汗の乾きや洗濯後の乾燥時間も大幅に短縮しています。
もうひとつ、ユーザーアンケートに多かったシルエットに関する要望も、リニューアルに取り入れました。とくにウィメンズでの指摘が多かった、「袖口が太すぎる」、「腕まくりしやすいのはいいが、すぐに落ちてしまう」といった意見を反映して、袖口のフィット感を変更。以前は肩に切り替えのあるセットインスリーブだったところを、より動きやすくフィッティングの幅が広いラグランスリーブに変更しました。「山だけでなく、仕事や日常にも着たい」という声に合わせて、全体のシルエットをすっきりとさせ、新色もプラスしました。
デザインはごくスタンダードなロンTスタイル。ベースレイヤーとしてレイヤリングに組み込むのはもちろん、1枚で素肌に着て、肌触りのよさを満喫するのもおすすめです。
YAMAPとユーザーが一緒に育てる未来のスタンダード
今回のアップデートは、YAMAPと素材を開発した企業が、もっといいものを作りたいという気持ちを、一度製品が完成した後も持ち続けられたことで実現しました。最初の発売からわずか1年でのアップデートは、時間や労力はもちろん勇気も必要でしたが、モチベーションとなったのは、紛れもなくみなさんの声でした。ユーザーの声を担当者が直接吸い上げて、すぐさま商品に落とし込める開発環境も、YAMAP STOREの魅力のひとつだと思います。
サトウキビから生まれたPlax™️も、羊の毛からできるウールも、自然の素材から作られた繊維は、いつか分解されて自然に戻っていきます。今はベースレイヤーの素材としてまだまだマイナーな存在かもしれませんが、今手に入れた1枚が地球に戻るころには、Plax™️はきっと、アウトドア界のスタンダードになっていることでしょう。
「プラックスウール200ロングスリーブT」は、みなさんとYAMAPが一緒に作り上げ、これからも一緒に育てていく商品になると思います。生まれ変わった「プラックスウール200ロングスリーブT」を着て、環境のための小さな1歩を一緒に進めていきましょう。